カジノのVIP客、その中でも突出して豪胆に遊んでいる人たちのことを
ハイローラー
と言います。
その規模はケタ外れ、中々庶民感覚ではついていけないレベル。
でも、調べてみると、とってもワクワクする世界なので、ちょっと紹介したいと思います。
ハイローラーってどんな人?
ハイローラーが賭ける額
どのくらい豪胆か?って言うと、一回の滞在で
100万ドル(1億円)は使う
というレベル。
毎回の賭金も、最低で1000ドル(10万円)以上。
とんでもないレベルのVIP客です。
さらに格上のウェール、メガウェールという存在も
ハイローラーの中でも、さらに高額プレイヤーになると、スケール全然違います。
滞在中にカジノで遊ぶ金額が数億円、一回の掛け金が数百万レベルになってくると「ウェール(くじら)」と呼ばれるようになります。
中には、滞在中10億円以上使うプレイヤーもいて・・・このクラスは「メガウェール」なんて呼ばれるようになります。
一説によると、世界中には約500人のウェールが存在していて、その内の約200人がメガウェールとも言われているようですね。
そのうち、半数がアジア人という話もあります。
カジノは、ハイローラーをとても大切にする
これだけ遊んでくれるのですから、カジノにとって、ハイローラーはとても重要な収入源になります。
もちろん、大勝ちされるとカジノ側の損失は半端なく・・・数億とか数十億レベルの被害?が出てしまいます。
しかしそれを押しても、1回滞在してくれるだけで確実に億単位のお金を落としてくれるハイローラーは、収益の安定に大きく貢献します。
そのため、カジノはハイローラーが常連になるように、他のカジノに行かないようにアレヤコレヤと手を尽くしているのです。
ハイローラーが手にするスペシャルなサービスって?
カジノは、ハイローラーに様々なスペシャルサービスを提供しています。
まず、ハイローラーは自分だけの専用テーブルでプレイできます。
このようなテーブルがあるエリアを「ハイリミット」とか「ハイリミットエリア」と言って、「スペシャルリミット」といって、賭け金限度額が通常よりもはるかに高く設定されています。
また、なんと、ハイローラー個人のために「特別なルール」でのプレイがされることもあって・・・まさにスペシャルなエリアですね。
ちなみに、このエリアには一般客も入れる場合が多いようです。
また、VIP客に対して通常行われているキャッシュバック(負けた分の何%かをキャッシュバックしてもらえる)についても、その率が高くなります。
その他にも、ロールスロイスやヘリコプター、プライベートジェットなどでの送迎、24時間専属スタッフ、スイートルームの中でも特別な部屋が用意されるなど・・・
まさに、カジノによって、スペシャルな待遇が行われているわけですね。
ラスベガスよりもマカオ
ハイローラーをどのくらい重視するか?については、地域差もあるようですね。
例えばラスベガスでは、カジノ本体と同様に周辺の施設からの収益が多いため、ハイローラーよりも一般客の売り上げを重視する傾向があるようです。
一方で、マカオはカジノからの収入がメイン。
そのため、ハイローラーを重視していて、カジノとハイローラーの仲介をするジャンケットと呼ばれる業者が数多く存在しています。
ハイローラーにアジア人が多いのも、この辺が影響しているのかもしれませんね。
伝説のハイローラー達
では、ここからは、伝説のハイローラー達を紹介していきます。
ケリーバッカー
ケリーバッカーは、マライアキャリーと婚約後、婚約破棄したことで有名な人物。
(婚約指輪は35カラット。8億円以上と言われている。)
カジノ歴は40年もあり・・・
ロンドンではわずか3週間で約25億円負けたり、
ヒルトン・ラスベガスで約10億勝ったり、
おなじラスベガスのMGMでは1回で約3千万円を賭け、約37億円勝ったり・・・
まさにケタ外れの遊び方をしています。
同時に4つのルーレットをプレイしたという逸話もありますね。
ハサナル・ボルキア
ハサナル・ボルキアは、ブルネイ国王で、個人資産は200億ドル。
ボーイング747-400やエアバスA340を始めとする旅客機、ヘリコプターも多数所有というとんでもないお金持ちです。
彼は、カジノに滞在すると1日で約1億を使うと言われています。
また、ラスベガスのカジノで、すべてのルーレットのテーブルに25万ドルのチップを配置したという伝説も。
国王になるとやりたい放題・・・なんですかね?笑
アドナン・カショギ
アドナン・カショギは、中東の武器市場で活躍?する武器商人として知られる人物。
ブラックジャックとバカラのハイローラーで、大勝ちした時には、ヒルトンインターナショナルの売上業績を10%以上も下げてしまったという伝説も。
また、負ける時も豪胆で、わずか3か月で約14億円をカジノで落としたとも言われています。
ドン・ジョンソン
ドン・ジョンソンは頭脳戦でカジノに勝利したハイローラー。
彼は、アトランティック・シティのカジノで、「ルール」「キャッシュバック率」を、自分に有利になるように変更するように交渉しました。
(ちなみに、この時のキャッシュバック率は20%だったそうです。)
カジノはハイローラーを手放したくないばかりにこの要求を飲みます。
そして・・・なんと、3つのカジノから、3日間で合計約17億円も勝ってしまいました。
あまりにも勝ちすぎて、その後、カジノからは出入り禁止となってしまったそうです。
アーチー・カラス
アーチー・カラスは、アメリカンドリームをギャンブルで実現しかけた人です。
わずか50ドルを持ってラスベガスにやってきて、ポーカーで連戦連勝。
なんと、3年間で、4000万ドルにまで増やすのです。
ところが、その後の3週間で、4,000万ドルの殆どを失うという展開に。
2013年には、カードに細工をするというイカサマで逮捕され、生涯ネバダ州内のカジノへの立ち入りを禁じられてしまいました。
柏木昭男
おっと、突然の日本人登場です。
柏木昭男は、日本のバブル期にギャンブラーとして有名になった日本人。
オーストラリア北部のダーウィンで、わずか4日間の滞在中、バカラで約29億円もの勝利を収めました。
1回のベットが約3000万円だったとも言われていますから、相当なハイローラーです。
また、今やアメリカ大統領となったトランプさんと勝負したことでも有名。
当時トランプさんは、アトランティックシティに、カジノを併設する巨大ホテル「トランプ・プラザ」をつくりました。
そして1990年のこと、トランプさんはハイローラーとして柏木を招待。
一晩で9億円の大勝ちをしました。
(ちなみに、この後は負け続けてしまったようです。)
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