ピラミッド法 ダランベール法
ピラミッド法はフランスの数学・物理・哲学者である、ジャン・ル・ロン・ダランベールが考案したとされる必勝法。
そのため、別名ダランベール法とも呼ばれます。

ピラミッド法の使い方

ポイントは2つだけ!

  1. 勝った時・・・賭け金を1単位”へらす”
  2. 負けた時・・・賭け金を1単位”ふやす”

まずは、増減させる1単位の額を決めましょう。
例えば、1単位を$1に設定したとします。

$5を賭けて、勝った場合は1単位=$1減らして、$4をベット。
負けた場合は1単位増やすので、$1プラスして$6ベットとなります。

連勝して賭け金が$1になった時は、その後も$1をベット。
モンテカルロ法などのように、数列がなくなったら終了といったことはないので、ゲームを切り上げるタイミングは自分で判断することになります。

使えるのは配当2倍のゲーム

ピラミッド法が効果を発揮するのは、配当2倍・勝率1/2のゲームになります。
具体的には…

  • バカラ
  • シックボー
  • ブラックジャック
  • ルーレット(赤黒、オッド・イーブン、ハイアンドロー)

などが対象です。

ピラミッド法をシュミレーション

では、実際にピラミッド法を使うとどうなるのかを、パターン別に見てみましょう。

① 連勝→連敗(5勝5敗)

回数賭け金勝敗累計損益
1回目$1+1
2回目$1+2
3回目$1+3
4回目$1+4
5回目$1+5
6回目$1×+4
7回目$2×+2
8回目$3×-1
9回目$4×-5
10回目$5×-10

② 連敗→連勝(5勝5敗)

回数賭け金勝敗累計損益
1回目$1×-1
2回目$2×-3
3回目$3×-6
4回目$4×-10
5回目$5×-15
6回目$6-9
7回目$5-4
8回目$40
9回目$3+3
10回目$2+5

同じ勝敗数でも収支は、
連勝スタートだと、マイナス
連敗スタートだと、プラス
という結果になりました。

ピラミッド法は、連敗するごとに賭け金が上がっていくので、同じ勝敗数でも連敗→連勝だとプラス収支になる訳です。

③ 勝ち負け交互

勝ち→負けの場合
回数賭け金勝敗累計損益
1回目$1+1
2回目$1×0
3回目$2+2
4回目$1×+1
5回目$2+3
負け→勝ちの場合
回数賭け金勝敗累計損益
1回目$1×-1
2回目$2+1
3回目$1×0
4回目$2+2
5回目$1×+1

勝ち負け交互の場合は、勝ちスタートでも負けスタートでも、プラス収支で終わることができました。

④ 負け越し

回数賭け金勝敗累計損益
1回目$1×-1
2回目$2×-3
3回目$30
4回目$2×-2
5回目$3+1
6回目$2+3
7回目$1×+2
8回目$2×0
9回目$3+3
10回目$2×+1

ピラミッド法は負け越しでも利益を出すことができる点が魅力です。
ただし常にという訳ではなく、勝敗のパターンによってはマイナスとなるので注意!

メリット・デメリットについて

【メリット】

  • 資金の増減が緩やか
  • 勝敗数が同数、または負け越しでも利益を出すことができる

ピラミッド法では、$1からスタートして仮に10連敗したとしても、損失は$55で済みます。
これがマーチンゲール法だと、損失はなんと$1023!
資金の増大による破産のリスクが小さいのがメリットですね。

【デメリット】

  • 勝率が極端に良くても利益はそれほど大きくない
  • 連勝→連敗の流れは不利

この必勝法は、長期的なスパンで損失を回収し、利益を出すことを目指す必勝法です。
そのため、連勝しても利益の増え方はそれほど大きくありません。

ピラミッド法は、長期戦向きローリスク・ローリターン型の必勝法と言えるでしょう。